私が20歳の頃、短大を卒業してからは劇団の裏方スタッフの仕事をすることになったのです。この劇団はかなり有名で、アニメや有名な話をミュージカルにしてきた劇団なんです。
 その劇団ではさまざまな役者が在籍しています。県外でツアーに行く機会も多くあり、私はそれがきっかけで、しばらくはホテル暮らしをしていました。裏方は常に役者の安全を確保しなければなりません。本当に神経を使う仕事でした。
 そんな時、ある男性の役者さんが私に声をかけてきたのです。その人は、私が担当しているミュージカルの恋人役の方で、背は高くて顔はシャープなイケメン。しかも体を鍛えているので、肉体美は凄くて、他の役者さんやスタッフの方々の間では有名な方でした。
 舞台を無事に終え、私は一人お店に行ってご飯を食べていました。するとそこに、あの男性役者さんが来たのです。今日の舞台の出来や、今後の仕事の事について私達は話をしていたところ、その男性は近いうちに一緒にお酒でも飲もうと誘ってくれたのです。私は嬉しくて快く承諾しました。
 別の県での仕事を終え、私はホテルの部屋で大好きな漫画を読んでいた時に、私の携帯に一通のメールが届いていました。それはあの男性役者さんからで、「これから部屋に行っていいか?」という内容でした。突然のメールに私は驚きましたが、私はその男性を部屋へと招き入れました。
 彼は、缶チューハイや日本酒などを持ってきていたのです。私との約束を覚えていてくれて、私とゆっくり話がしてみたかったそうなのでした。私達はお酒を飲みながら話に花を咲かせている時、彼は突然私をベッドに押し倒したのです。
 何事かと思った時、彼はずっと私のことが気になっていたらしく、ずっと前から好きだったと打ち明けたのです。私のような地味な裏方が、まさか人気の役者さんから告白されるとは夢にも思いませんでした。そうは思いつつも、私も以前から彼のことは気になっていたのです。
 私と違って、いつもスポットライトを浴びて輝いている姿に私はいつもかっこいいなと思っていたのです。私もその男性にずっと好きだったことを告白。そのまま私達はベッドの上で体を重ねました。ちなみに、私達が付き合っていることは誰にも伝えていません。このことは二人だけの秘密にしていました。
 仕事が終わると、周りにばれないように同じ部屋で体を重ね、付き合いながら愛を育んでいきました。今改めて思うと、彼と付き合うことができて本当に幸せだったと思います。